ビットコイン先物は承認されて、ビットコインETFはなぜ承認されないのか?
Bitwise(ビットワイズ)のビットコインETFの承認がまた先送りされました。
5月21日には、VanEckのビットコインETFの審査期限がきます。前回は、延期の発表が同時に行われましたが、今回はビットワイズだけだったため、淡い期待を抱きたくなりますが、おそらく「延期」となると考えられています。
なかなか申請が通らない理由として、SECが「規制された市場」ではないため、市場操作の恐れがあることを挙げています。
ただし、これは機関投資家などを流入させることで徐々に改善できるといわれていますが、流入するためには、デリバティブやETFといったものが必要となるため、ニワトリとタマゴの様相を呈しています。
でも・・・
なのになぜ、ETFだけだめなのか。どっちも市場操作の可能性はあるので、ETFだけ非承認となる理由がわからない!と思って調べてみると・・・
news.bitcoin.comに記事があり、それによるとCBOEとCMEのビットコイン先物取引について、CFTCコミッショナーのBrian Quintenz氏が下記のように語っています。
商品取引法には、取引所が法の要件を満たしていると信じる場合、取引所が契約を自己認証できるプロセスがあります。
CFTCには、提案に対して「レビュー期間」がありこの期間は同意しないということができるが、同意しなければ、勝手に先にすすんで、自己認定する機会があると述べています。
つまり、ビットコイン先物は、CFTCに承認されなくても上場できたということです。
では、逆にSECが承認しないのはなぜか・・・
クリプトママのHester Peirce氏が述べた懸念事項から、読み取ると、
実績ベースでビットコインマーケットを判断しているため
ということです。
実績ベースという部分については、詳しく述べられていないので、推測するしかありませんが、詐欺、マネロン、市場操作などの実績があるマーケットだから、容易に承認するわけにはいかないということだと思います。
結論としては、先物とETFでは、先物と有価証券の監視の違いがあり、ETFは有価証券のため、監視が厳しいと言えそうです。
それを考えると、Bakkt(バクト)はCFTCの承認をとらず、自己承認してしまえばいいのに、あえて承認をとっているということは、すごいことなのかもしれないです。
なぜかというと・・・バクトを見習えば、ETFの承認も可能かもしれないため。